『味のなんでも小辞典』日本味と匂学会

味のなんでも小事典 (ブルーバックス)日本味と匂学会 講談社 2004-04-21売り上げランキング : 61213Amazonで詳しく見るby G-Tools 味についての科学的な知見の啓蒙書。 味や栄養についての一般の人が持っている知識というのは多分に誤りが含まれていると見受…

『もしも宮中晩餐会に招かれたら』渡辺 誠

もしも宮中晩餐会に招かれたら―至高のマナー学 (角川oneテーマ21)角川書店 2001-03売り上げランキング : 44360Amazonで詳しく見るby G-Tools タイトルがそのままの内容。 元宮内庁管理部大膳課主厨であった方が作者なのでかなり説得力がある。 宮中晩餐会に…

『宝石のはなし』白水晴雄・青木義和

宝石のはなし技報堂出版 1989-08売り上げランキング : 671094Amazonで詳しく見るby G-Tools宝石について、自然科学をベースに解説した本。 歴史上の話、鑑定法、財産価値、工業材料としての利用、化学組成、人工宝石の作り方、贋作などなど。 非常に盛りだく…

『敦煌』井上靖

敦煌 (新潮文庫)新潮社 1965-06売り上げランキング : 60985Amazonで詳しく見るby G-Tools 2006.1.20 記 毎日芸術大賞受賞作 中国の西域(両漢や唐などの強大な帝国の時に領土になった中国西方地帯)を舞台にした歴史小説。 井上靖はもともと純文学畑の人であ…

『とびきり哀しいスコットランド史』フランク レンウィック

とびきり哀しいスコットランド史 (ちくま文庫)Frank Renwick 筑摩書房 1998-07売り上げランキング : 214416Amazonで詳しく見るby G-Tools フィオナマクラウドを読んでから気になっていたスコットランドについての本がちょうど手に入ったので読んでみた。 ス…

『土地と日本人』司馬遼太郎

土地と日本人 対談集 (中公文庫)中央公論社 1996-10売り上げランキング : 231792Amazonで詳しく見るby G-Tools 対談集 石井紫郎,ぬやまひろし,野坂昭如,高橋裕,松下幸之助 司馬遼太郎の対談集はどれも面白いとは常に口にしてきたことである。 この対談集もそ…

『ビジュアル博物館武器と甲冑』川成洋

武器と甲冑 (ビジュアル博物館)リリーフ・システムズ 同朋舎出版 1990-03売り上げランキング : 210333Amazonで詳しく見る by G-Tools目の保養に。 この本はビジュアル博物館というタイトルが示すように、 総フルカラーの写真をもとに解説してくれるというコ…

『ホンモノの日本語を話していますか?』金田一春彦

ホンモノの日本語を話していますか? (角川oneテーマ21)角川書店 2001-04売り上げランキング : 204876Amazonで詳しく見るby G-Tools 久しぶりの金田一博士の著書。 前の『日本語』の印象が強かったのだが、 この本は一転して読者によった親しみやすい語り口で…

『歴史随談』海音寺潮五郎

歴史随談 (文春文庫)文藝春秋 1996-06売り上げランキング : 420432Amazonで詳しく見るby G-Tools 史伝だと思っていたがどうも違うようだ。 「執念谷の物語」「得意の人・失意の人」「日、西山に傾く」の三冊から編集して構成されたものとのこと。 1章 「執…

『ケルト民話集』フィオナ・マクラウド

ケルト民話集 (ちくま文庫)荒俣 宏 筑摩書房 1991-09売り上げランキング : 377267Amazonで詳しく見るby G-Tools 「クレヴィンの竪琴」 王女が好きになった男と結ばれなくてと言う話。 ありがちな感じの話かと思ったが、だんだんもの悲しくなってくる。 クレ…

『ベーオウルフ』忍足欣四郎訳

ベーオウルフ―中世イギリス英雄叙事詩 (岩波文庫)忍足 欣四郎 岩波書店 1990-08売り上げランキング : 117748Amazonで詳しく見るby G-Tools 古英語といえばベーオウルフというぐらいの作品。 英雄叙事詩である。 只でさえ詩という形式で理解しにくいのに、 話…

『比較文化論の試み』山本七平

比較文化論の試み (講談社学術文庫)講談社 1976-06-07売り上げランキング : 16636Amazonで詳しく見るby G-Tools 何気なく手に取った本だが、出色の出来だった。 私のような門外漢にもわかりやすく書かれた比較文化論。 特に宗教的な観点を重視している。 日…

『論語』訳注金谷治

論語 (岩波文庫)金谷 治 岩波書店 1999-11売り上げランキング : 944Amazonで詳しく見るby G-Tools こんな本さえ読んでいない。 結構あちこちで読んだ話がところどころに出てくる。 孔子という人はもっと水のような、つまり清廉潔白な人物だと思っていたのだ…

『武術の創造力』甲野善紀多田容子

武術の創造力―技と術理から道具まで (PHP文庫)PHP研究所 2004-08売り上げランキング : 324259Amazonで詳しく見るby G-Tools 古武術を基盤とした身体技法の追求者である甲野とその弟子である作家多田の対談。 彼らが師弟関係にあるので対談と言っても主に甲野…

『続礼儀作法入門』山口瞳

続・礼儀作法入門 (新潮文庫)新潮社 2003-01売り上げランキング : 517265Amazonで詳しく見るby G-Tools 下の本の続編。 こちらは少し各論に入り、具体的な場面場面でどのように振る舞うべきかをまとめてある。 それでも細かいことは書いていないので自分で考…

『礼儀作法入門』山口瞳

礼儀作法入門 (新潮文庫)新潮社 2000-03売り上げランキング : 155127Amazonで詳しく見るby G-Tools 山口瞳と言えば将棋を好きな人なら知らない人はいないだろう。 彼がこんな本を書いているとは知らなかった。 タイトルどおりの内容で「礼儀作法」の入門とい…

『中国古典の言行録』宮城谷昌光

中国古典の言行録 (文春文庫)文藝春秋 1996-10売り上げランキング : 116007Amazonで詳しく見るby G-Tools 故事成語の解説だと思えばしっくりくるか。 中国の古典を元に句を引いて自己啓発的な解説を加えている。 宮城谷らしく扱う漢籍が幅広い。 見たことも…

『環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない』武田邦彦

環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない (プレイブックス)青春出版社 2000-01売り上げランキング : 121451Amazonで詳しく見るby G-Tools 芝浦工業大学の教授が書いた「リサイクルは逆に環境破壊になるので即刻やめるべきだ」という本。…

『古典落語100席』立川志の輔

古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…… (PHP文庫)PHP研究所 1997-11売り上げランキング : 10071Amazonで詳しく見るby G-Tools 見開き2ページに落語のあらすじを書いてある。 あらすじのみなのでやはり実際の落語のおもしろさには遠く及ばないのだが、 エ…

『決断力』羽生善治

決断力 (角川oneテーマ21)角川書店 2005-07売り上げランキング : 4815Amazonで詳しく見るby G-Tools 羽生善治という将棋界の第一人者が書いたエッセイか。 よくある自己啓発的な薄っぺらな本かと思ってあまり気にもとめていなかったのだが、 なかなか好評な…

『沙中の回廊(上下)』宮城谷昌光

沙中の回廊〈上〉 (文春文庫)文藝春秋 2004-12売り上げランキング : 169753Amazonで詳しく見るby G-Tools 士会という春秋時代の晋の兵略家を描いた中編。 新聞連載時にいくらかは読んでいたのだが途中までだったので通して読むのは初めてである。 前に読んだ…

『沈黙の王』宮城谷昌光

沈黙の王 (文春文庫)文藝春秋 1995-12売り上げランキング : 65747Amazonで詳しく見るby G-Tools 短編集 「沈黙の王」 古代中国で初めて文字を創造した商(殷)の高宗武丁の物語。 言葉を話せなかった彼が旅に出て代弁者を得て即位するまでを描いている。 ど…

『太公望(上中下)』宮城谷昌光

太公望〈上〉 (文春文庫)文藝春秋 2001-04売り上げランキング : 13849Amazonで詳しく見るby G-Tools 周建国の功労者、羌公太公望呂牙を主人公に少年期から周建国時までを描いている 太公望は天才軍略家として考えられているが、宮城谷はさらに剣術の達人とし…

『孟嘗君(12345)』宮城谷昌光

孟嘗君(1) (講談社文庫)講談社 1998-09-14売り上げランキング : 26694Amazonで詳しく見るby G-Tools 読んでいないつもりだったが再読だった。 戦国時代の孟嘗君田文とその養父風洪(白圭)の生涯。 孟嘗君が生まれてから物語が始まるので当然のことながら…

『卑弥呼狂乱』安西篤子

卑弥呼狂乱 (光文社文庫)光文社 1991-05売り上げランキング : 729775Amazonで詳しく見る by G-Tools「卑弥呼狂乱」 「死霊の都・怨霊の都」 「袈裟と盛遠」 「消えた野望」 「孤島の薔薇」 「おふく変身」 「名君弧愁」 「雪崩れて春来る」 「戯作三昧」2005…

『青雲はるかに(上下)』宮城谷昌光

青雲はるかに〈上〉 (新潮文庫)新潮社 2007-03売り上げランキング : 194516Amazonで詳しく見るby G-Tools 氾雎という戦国時代後期の秦の宰相の生涯。 若い頃旧主に受けた仇を後年はらすという復讐譚である。 それだけでも充分といえるほど面白い。 無実の罪…

『カラー版妖怪画談』水木しげる

カラー版 妖怪画談 (岩波新書)岩波書店 1992-07売り上げランキング : 291924Amazonで詳しく見るby G-Tools 目次 1.奇妙なものみてある記 2.出会った妖怪たち 3.妖怪の有名人たち 4.幽霊・付喪神のたぐい 奇想を楽しむ日々 1章は神社などでも特異な…

『はてしない物語(上下)』ミヒャエル・エンデ

はてしない物語上田 真而子 岩波書店 1982-06-07売り上げランキング : 5856Amazonで詳しく見るby G-Tools 再読。だと思うが、以前いつ読んだか全く憶えていないので初読相当。 言わずとしれた名作。誰でも一度は読んだことがあるだろう。 改めて読んで、やは…

『ファンタジーの冒険』小谷真理

ファンタジーの冒険 (ちくま新書)筑摩書房 1998-09売り上げランキング : 465153Amazonで詳しく見るby G-Tools ファンタジー史。と言っても広い意味でのファンタジーであり、 SFやホラーなど空想の要素が多分に含まれた小説一般の変遷を纏めたもの。 意外と…

『春秋の名君』宮城谷昌光

春秋の名君 (講談社文庫)講談社 1999-09-06売り上げランキング : 221428Amazonで詳しく見るby G-Tools 春秋の名君について触れているのは始めの1章だけで、その部分は下の史記の風景と同じように良い出来である。 まあ他の本を読んでいると見たような内容が…