『手掘り日本史』司馬遼太郎

手掘り日本史 (集英社文庫)
手掘り日本史 (集英社文庫)
集英社 2007-01
売り上げランキング : 465072

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
歴史と小説 (集英社文庫) 人間というもの PHP文庫 この国のかたち〈1〉 (文春文庫) 花の館・鬼灯 (中公文庫 (し6-37)) 日本人と日本文化 (中公文庫)

司馬遼太郎が日本史にどういうアプローチで理解し小説を書くところまで持って行っているかを解説した本。 ということに成っているが、別に小説の書き方に対する本ではなく、 日本史を語る本であると言ってよい。 その意味で他のエッセイ的なものと内容の上で相違はない。 ただし、江藤文夫という人がインタビューして聞き書きし、それを司馬遼太郎自身が手を入れているという構成になっていて、 司馬遼太郎の語り口が口語体で読みやすくしあがっているのが特徴である。 史観というものは日本史を掘るための工作機械にすぎない。 かならず手で掘るという作業が必要である。 という所からタイトルが付けられているのだと思う。
「わが小説のはじまり」という章で司馬遼太郎のデビューなど作家人生について述べてある。

2005.8.29 記