『後宮小説』酒見賢一
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。
中国のような舞台で素乾国の後宮を舞台としたファンタジー。 隅から隅まで酒見賢一の空想が支配している。 なにせ空想の素乾の歴史書を作り上げ、それを元に書いているのだから。 彼の奇想天外さは類を見ない。 帝の妻になるべく、女大学に通い正妃となり、後宮軍隊を組織して反乱軍と戦うという破格。
女大学で学ぶのは房中術であるのだが、正しい作法を具体的にまじめに書いてあるにもかかわらず、 いやらしさが微塵もなく、それどころかそれをおかしみに変えてしまうのは凄いことである。 こう感想を書きかけてみたがどうもうまく纏めることができない。 文章力、構成力、ストーリーどれをとっても一級品である。 おまけにここからどう伸びるか期待させる伸びしろも感じさせる。 正直自分の手に余る。 とりあえず読んでみてよと薦めたくなる本である。 他の作品も読まねばならぬと思っている。
中国のような舞台で素乾国の後宮を舞台としたファンタジー。 隅から隅まで酒見賢一の空想が支配している。 なにせ空想の素乾の歴史書を作り上げ、それを元に書いているのだから。 彼の奇想天外さは類を見ない。 帝の妻になるべく、女大学に通い正妃となり、後宮軍隊を組織して反乱軍と戦うという破格。
女大学で学ぶのは房中術であるのだが、正しい作法を具体的にまじめに書いてあるにもかかわらず、 いやらしさが微塵もなく、それどころかそれをおかしみに変えてしまうのは凄いことである。 こう感想を書きかけてみたがどうもうまく纏めることができない。 文章力、構成力、ストーリーどれをとっても一級品である。 おまけにここからどう伸びるか期待させる伸びしろも感じさせる。 正直自分の手に余る。 とりあえず読んでみてよと薦めたくなる本である。 他の作品も読まねばならぬと思っている。
2005.7.12 記