『日本語教室』大野晋

著者のライフワークである日本語がインドのタミル語と非常に似通っているという研究が面白い。 あとは特に見るべきものはない。 一度は読んでもいいが、二度読む気はしない。 なぜかを表現するのは難しいのだが、 取り立てて面白いことを言っているわけではないし、 文章も手のひらから滑り落ちていく感じである。 それ以上自分でも説明は出来ない。
ただし、タミル語の話は別だった。 著者の熱さが直に伝わってきた。 そこは一度は読む価値があると思う。

2005.7.8 記