『日本語の変遷』金田一京助


アイヌ語研究の第一人者、国語学者として著名な金田一京助の著作である。
上代から現代まで日本語の変遷を簡潔かつ明瞭に語ってある。「日本語は乱れていない」論など非常に興味深い内容だった。この本を読んで未開の荒野に高速道路が突如現れたというほどの思いを禁じ得なかった。この本は間違いなく再読するであろう本である。金田一京助の書く文章は無駄がなく理解しやすく、かつ暖かみがある。文章力もまた学びたいものだ。


2005.6.25 記