『大工道具の歴史』村松貞次郎

大工道具の歴史 (1973年) (岩波新書)
大工道具の歴史 (1973年) (岩波新書)
岩波書店 1973
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ノコギリ、カンナ、オノ、チョウナ、ノミ、ツチ、キリ、ブンマワシ、マガリカネ、ミズハカリ、スミツボ、トイシといった、 大工道具の発明から変遷を解説している。 この本は非常によく纏まっていておもしろかった。 一つ難を言うなら絵が少なすぎてどんな形状なのかわからないものがいくつかあった。 それを差し引いてもこの本のおもしろさは消し得ない。 普段何気なく使っている道具にはこんな深い歴史があったのかと改めて驚いた。 解説も平易ではあるが、けしておろそかにはしない真摯さが伝わってくる。 こんなマニアックな題材に興味を持つ人はそうそういないと思うが、おすすめの本である。

2005.10.20 記